日本テレビのドラマ『明日ママがいない』の描写が実在の特定の施設を想起させ施設の児童、全国の同様の児童に影響があるとして、ドラマの中止を申し立てられた。
当初は強気の制作サイドも、実害の発生、スポンサーの降板など続き、結局、内容を変更することで日本テレビが折れた模様。
ちょうど同じような時期に次の2つのCMが『自粛』という形で中止になった。
・キリン『本搾り』のCM
・全日空『羽田国際便』のCM
前者は、アルコール商品なのにかわいいカエルのキャラクターが出ることで未成年、特に子供に飲酒を喚起するとして、後者は、金髪・付け鼻という白人系外国人をカリカチュアライズした内容が、外国の人の不快感を呼ぶと言うのが理由だ。
ドラマ・CMの内容はともかくとして、
これらに関する様々な意見がネットに多く出ている。
ちょっとまとめると
・少数のクレーマーに怯える企業
・ネットの巨大な力、Twitter、ブログの力
・これらの自粛騒動に反応する有名人のTwitterがまた次の記事となる。
・果てはファシズム社会の到来の予兆。
インターネットが登場して20年、ネットビジネスの仕組みを簡単に言うと『クリックされてなんぼ』なのである。
隣の国の悪口記事がよくクリックされるのであれば、企業はためらいもなく、そのサイトに広告記事を載せる。
記事を書く人間も、美談や褒め言葉よりも、誰かを非難したり、貶める方がたくさんクリックしてもらえるとわかっているので、せっせと、誰かのミスや失態を探しては、批判記事を書く。
かくして、ネットの大半は悪口ばかりになる。(もちろん自分が知らない見解や新しい発見もあり、目を開かせてくれるものもある。そういう記事に出会える確率は低いのだが。)
企業はネットが、ビジネスな強力な武器にもなれば、壊滅的な影響も受ける諸刃の刃であることを知っている。
火がついては遅いので、火の気を見たらすぐに行動を起こす。
もしかしたら、ライバル会社を貶めるような記事を書かせたり、人を雇って悪意ある口コミを書かせている会社もあるかもしれない。
お金を払って芸能人にマーケティングの一翼を負わす「ステマ」なんてのが当たり前の時代。
ネットの意見なんて裏で何が進行しているのかわからない。
結局、冷静になってみれば、『明日ママがいない』、お酒や航空会社のCM、今の私の生活に接点はない。
なのに、この手の記事をネットでクリックしているし、わざわざ、こんなブログも書いている。
私同様、多くの本来、興味がなかった人まで、この話題の続報を、人はせっせとクリックしているのではないだろうか?恐るべし・・・・。
もしかしたら、今度スーパーに寄ると、「カエルのお酒、カエルのお酒・・・・」と唱えながら、キリンの『本搾り』を手にとっているかもしれない。
しまった。既に私はだれかの術中にはまっている!
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