2014年10月15日水曜日

4K映像の新しい用途“4Kフォト”

4Kという言葉を耳にしない人はいないぐらい最近4K映像の関心は高まってきています。
4Kテレビ、4Kカメラ、4K放送、4Kフォト・・・と4Kの時代を感じさせるフレーズが頻繁にとびっかっています。
4Kとはと言うと解像度のことで、調べるとトップに4K解像度のウィキペディアページが出てきます。



横4,000×縦2,000前後の解像度に対応した映像に対する総称である。Kは1,000を表す「キロ」の意味で、横・縦の解像度を意味する4K2Kとも呼ばれる。
   ウィキペディアより


とりあえず今のデジタル放送の解像度(1920:1080)の画面4つをくっつけた4倍の解像度があり、とてもクリアで美しい映像ということです。



さて4Kが話題になり最も気になるのは「4Kフォト」というフレーズです。

「4Kフォト」とは?


その中身はPanasonicさんにあります。


パナソニック4Kフォトページ
http://panasonic.jp/dc/4kphoto/special/



上のホームページを開くと
「カメラにシャッターボタンは必要か?」
という言葉が 最初に出てきます。


シャッターボタンを押さないで写真を撮るということは事前にシャッターでなく録画ボタンを押すとい事ですね。
もちろん録画ということは動画になります。
パナソニックの4K映像は後から写真にできるということです。

つまり動画から写真を切り出すことで瞬間を逃さずに写真を撮れるということです。

しかしそんなことは今までのフルハイビジョンでも十分出来たでしょうが、どこまで綺麗に撮れるかが重要です。


前述に記載したとおり解像度に関しては4Kあれば十分な大きさですが、色合いなど普通のビデオカメラでは綺麗にいかない部分もあるでしょう。
そこでパナソニックはミラーレス一眼で4Kフォトを売り出しています。
一眼レフで映像を撮り、そこからそのまま写真にできるのです。



4Kフォトの作り方
http://panasonic.jp/dc/4kphoto/special/



一眼レフなので、シャッターボタン写真も撮れて、しかも値段が安い。

この4Kフォトの動きはこれからの写真カメラマンの考えを大きく変えることでしょう。

様々な場面で4K映像で収め、映像はBlu-ray、写真は4Kフォトにするという形も増えていくことでしょう。


4Kのテレビ以外での用途が増えていけば、これから4Kが更に広がっていくことと思います。


この動きに期待して、今まで以上に更に 良いものづくりを目指します!!




すみれ映像部より

2014年10月10日金曜日

「優れた仕事に優れた道具 職人とノーベル賞」

テレビ東京の番組に「和風総本家」というのがある。

時々「世界の中のメイドインジャパン」として、世界中の技術者や職人が愛用している日本製の部品や道具作りの職人技を紹介している。

昨晩は、カナダのトーテムポール作りの職人が愛用する兵庫三木の「鍛造刃物」、フランスのモザイク作家が愛用する愛知岡崎「トンカチ」、元YAMAHAの職人がつくるクラリネットのリガチャ、イタリアのバイオリンの修復師が愛用する新潟長岡の小さく薄い鋸が紹介された。

最近多い、日本文化の自画自賛バラエティとは違い、職人の誠実な仕事に目を向けるこの番組は見ていて小気味いい。
同じ管楽器SAXを趣味とする私にしてみると、リガチャという部品一つで、音色が違うなんて全くの驚きだった。
さらに、この番組は芸術家や優れた仕事をする人と、その人が使う小さな道具にスポットを当て、尚且つ、作り手と使い手の作業をVTRで見せ合うという念の入った演出がしてあって心憎いのである。優れた仕事には優れた道具があるのだ。


 今はちょうど、ノーベル賞のシーズン。今年の物理学賞には日本人3人が受賞した。
不可能と言われていた青色発光ダイオードを発明し、今や照明のみならず、情報通信や映像などあらゆる応用技術が世の中に革新をもたらした。
ニュースではこの「応用科学」に寄与した「基礎科学」を築いた3名を賞賛していた。


 兵庫三田は大工、愛知岡崎は石工で有名な町、そういう町だからこそ、刃物やトンカチも優れた道具がある。
科学技術も、優れた「基礎科学」があってこそ「応用科学」が育つのだ。


 私たち映像の仕事で言うと、映像の技術は、日々進歩している。DVDからハイビジョン、今度は4K、8Kの時代だ。
基礎となる映像技術は進んでいる。あとは使う私たちが、もっと優れた仕事をしていかなくてはいけない。
 ノーベル賞受賞者と名も無き町工場の職人を交互に見ながら、秋の夜にあれこれ思う。