2013年12月4日水曜日

猪瀬さん、堤清二さんのカーテンコール、東電のアンコール

先週25日、西武セゾングループ創始者、堤清二さんが亡くなった。

西武といえば、1980年代広島カープが強かったころ、唯一日本シリーズでかなわなかった相手でしか知らなかった。しかし、そのころ『ミカドの肖像』という本で、西武一族と皇室の関係を解き明かし、元衆議院議員である父親堤康次郎、その整備鉄道グループの跡を継いだ兄の義明との確執が週刊誌をにぎわしていた。

 兄とは母親が違い父康二郎とも確執のあった清二氏は、唯一与えられた池袋にある小さな百貨店を核に、西友、クレディセゾン、パルコ、あれよあれよという間に巨大流通グループを作った。一時は、ラコステで知られる大沢商会、ファミリーマート、吉野家、インターコンチネンタルホテル・・・どんどん膨らんでいった。

自身も小説家「辻井喬」の名前で作品を発表していた清二氏は、パルコ劇場を開き、演劇や文化の振興にも力を入れ、80~90年代の日本のカルチャーに大きな影響を与えた。今、東京の演劇を見ると、若い人だけでなく中高年もいる。清二氏が広げた演劇人口の最初の人たちかもしれない。

西武、堤一族の秘密を書いた『ミカドの肖像』は、今の都知事、猪瀬直樹さん。その後も官僚の天下り先に流れる巨大利権を追及したり、副都知事、都知事になりながらも、言いたいことは言うスタイルがよかったが、奇しくも同じ25日に徳洲会からの献金?問題が浮上した。日本一きな臭い政治家、徳田一族と関われば危ない道を歩む。そんなこと猪瀬さんが知らないはずがない。

繰り返し東京電力に強気の発言をしている猪瀬さん。オリンピック東京招致という大仕事を終えた今、そろそろ退場させたがっている勢力がある、と言ったら、すこし“劇”てきでしょうか?

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